室堂から上高地へ単独テント縦走 6泊7日の旅
8月18日から室堂・上高地の縦走を計画した。

交通手段は、エスケープルートが何処からでも取れるようにマイカーはパス。
電車を考えたが上越沖地震のため夜行電
車(特急)が走っていない。
やむを得ず、籠原駅から一旦、新宿駅へ出て、さわやか信州号で室堂に入ることにした。

17日の仕事をサッサと終わし新宿へ。
都庁大型バス駐車場を探し、ザックをデポ。

しかし、蒸し暑い。バスの中で飲むためビールとツマミを京王プラザホテルのコンビニへ買出しに行く。バスに乗るまでの間に、二本飲んでしまい、バスの中の分は一本だけになってしまった。
もっと買ってくればと後悔した。

バスは予定通り10:30に出発し残りのビールを喉に流し込む。美味い。

寝ようとするが、座席が普通のバスと同じで快適でなかったため中々寝付けない。ウトウトしているうちに夜が明け室堂に着。7時前に着いた。

扇沢から来るよりも遥かに早い。睡眠不足だけどバスにして正解だった。
室堂で名水100選になっている玉殿湧水を汲みザックへ詰め込む。
今回は長期縦走ということでウィスキーをペットボトルへ詰替え500ccのを5本用意した。その他に食材を21食分積み込んであるため、ザックが重い。
肩に食い込む。ザックの重さ約28k。ゆっくりと歩き出し一ノ越方面へ。
数分で右に折れ、浄土山へ向かうが、キツイ。こんなんで大丈夫なのか?など頭の中に不安がよぎる。
天気は曇り。雲が一層厚くなってきた。
出かける前の週間予報では曇り・曇り・曇り・曇り・曇り。
土砂降りの雨でなければ良いかと思い予定通り決行したが、やっぱり晴れているほうが良いよー。とか、気を紛らわしながら歩いていたら雷鳥が・・・。
一度や二度ではない。親子連れなど凄い数。こんなに雷鳥がいたのかと。
途中老夫婦に追い付き何処まで行くのか訪ねたら五色ヶ原まで行って明日、室堂へ戻るとのこと。
獅子岳で小休止し、五色ヶ原まで後、1:30程度。
ザラ峠を越え、五色ヶ原キャンプ場へ着。
小屋でテン場代を払わないで来てしまったが、青年がシッカリ集金に来た。ビールも背負っていたので、思わず買ってしまった。
五色ヶ原は花が綺麗で良い所だ。ここだけに来る人の気持ちも分かる。
二日目。五色ヶ原から薬師峠(太郎兵衛平テント場)
一日目  室堂から五色ヶ原
AM4:00起床。星が見える。今日は天気が良くなるぞ!!
今日は長丁場である。太郎兵衛平テント場まで11:30要する。お昼までにスゴ乗越小屋に着かなかったらそこでテント泊まり。
昨夜、五色ヶ原にテントを張ったのは5張りのみ。とても空いていた。薬師方面へ行くのは俺の他、単独の男性が一人だけ。その人はスゴ乗越小屋で幕営とのこと。他のテントは室堂へ。
早々に朝食を済ませテント撤収。
今度来る時は室堂から五色ヶ原をピストンするのも良いかも?のんびりと!!
花が綺麗だったため、首からデジカメを提げ、ザックを背負う。
赤牛岳  左のトンガリは槍ヶ岳です。
朝日を浴びて輝いているチングルマ。
槍ヶ岳と赤牛岳
振り返って写した五色ヶ原山荘
左から越中沢岳・遠くに笠ヶ岳・黒部五郎岳・そして薬師岳 
薬師岳
越中沢岳山頂。
黒部五郎岳と薬師岳
黒部五郎岳
赤牛岳と水晶岳
越中沢岳山頂からの五色ヶ原。  雲が怪しい。
スゴノ頭
薬師岳とスゴ乗越小屋
AM11:00に到着したため、ここで昼食。

先行者について、山小屋の人に尋ねたら夫婦一組が二時間前に・女性の単独が一時間前に通過したとのこと。

結構みんな早く出発しているんだなと感心しながらラーメンを作る。
ガスがかかって来て何も見えない。
いつ雨が降出してもおかしくない。
取りあえずカッパを着る。遠くのほうでは雷の音が。
これからも尾根歩きだ。
雷が本格的となった。光と音が2〜3秒の差。
このまま尾根伝いに登っていけば、山頂に着くのではなく、あの世に行ってしまうのではと思い、ザックを岩陰に降ろし、自分は尾根から20m離れ岩陰に身を細める。
怖い。写真を撮る余裕もない。
夏山の鉄則は、午後2時には小屋に着くようにとのことを思い出した。改めて身に沁みた。
しかし、雷が来る前は良く雷鳥を見た。雷鳥は雷と何か関係あるのかな?
雷の音が遠くなったので歩き出す。
約一時間のロスだ。
北薬師岳PM3:10着。   薬師岳PM4:10着。   
いずれの山頂も、眺望は全く無し。証拠写真のみ。
明るい内にテントが張れれば良いなと思い、全開で太郎兵衛平テント場へ向かう。
山頂から一時間で着いた。
テントをサッサと張り、着替えるためトイレに行った。綺麗なトイレで、水の心配もない。晴れていれば最高なテン場だ。
着替えようと思ったら、男性か女性か区別がつかなかった20歳位の人が居たので、
「これから着替えますけど!」と声を掛けたら「困ります」との返答。

声を掛けずに着替え始めたら変態扱いだった。良かった・・・。

テントに戻り夕食の支度をし、酒を飲んで寝た。
三日目。薬師峠(太郎兵衛平テント場)から黒部五郎キャンプ場
朝起きたら、満天の星空。
ヤッター!!今日は快晴だー。

しかし、三俣蓮華岳キャンプ場まで行く予定だったが、昨日歩き過ぎたためか、ペースが上がらない。
北ノ俣岳が遠い。バテル。今日は駄目だ。
黒部五郎キャンプ場に変更。

単独は、これが良い。
薬師岳
黒部五郎岳の右奥に
槍ヶ岳が!!
やっと着いた、
北ノ俣岳
黒部五郎岳の登りで振返ってみた歩いてきた縦走路。


赤牛岳
黒部五郎岳山頂から
見た笠ヶ岳
鷲羽岳
雲ノ平と赤牛岳
山頂からの
薬師岳
真ん中のちょっと右に見える小屋は、黒部五郎小舎。
三俣蓮華岳と鷲羽岳方面。
カールから見上げて写した黒部五郎岳。
テン場からの薬師岳。
昨日の疲れが残っていたためか今日はとっても疲れた。
小屋に着いて飲んだ生ビールは、ジョッキで出され、とっても冷えていて大変美味しかった。
テント場には、二張りしかなく、とっても静かだった。
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